志ハ達シテ栄ヲ忘レ
現代ニ求ムルコトナシ
千載ノノチニ知ヲ得ン
倦メバ耘リ興イタレバ読ム
富士山頂観測所国立トナリテ完成シ感甚タ深シ 到
歌人の
眺めのみせし
富士のねを
御代の光と
我はなさなむ
明治28年9月30日
富士山頂に冬籠せん
とて最後の登山ノ折
剣ヶ峰私設観測所に
(メモの記載)
富士山頂剣ヶ峰私設観測所ニ冬籠セントテ最後登山ノ折
天分ニ順ッテ志ヲ立テ 境遇ニ応ジテ善処シ
終始誠ヲ以テ貫キ、現代何ノ求ムルコトナシ
学窓時代所懐
登嶽は経世ノ如シ、徐行絶巓ニ達ス
明治25年以来富士山頂観測所自費経営中登嶽頻繁感アリ